風に吹かれて [詩]

たった一つ狂っただけで
こんなにあっけなく
崩れてしまいそうになる

必死に保とうとするけれど
きしんで
きしんで
心が音を立てる
醜い音だ
聞くに堪えない

誰か助けて。。。
と叫ぶけれど
救済はない

唯一、目の前にたれた
頼みの綱は
何とも頼りない
蜘蛛の糸

力を込めただけで
プチン。。。なんて

八方ふさがり
四面楚歌

今の状況を語る
言葉だけは知っている

そんな時でも心は
あがき
もだえ
苦しむのだ

こんなはずではなかった
このままでは終われないと

そう思えば思うほど
身動きが取れなくなって
苦しさが増す

窓の外には
風が吹いている

支えきれなくなった心に
風が歌う

こちらにくれば
楽になれるのに。。。

風の誘いのまま
流されてしまえば
そこには自由があるかもしれない

でも、私は知っている
そこには
私の大切なものが
ないってこと

守るものが何もなければ
人は自由だ

けれど。。。

守っているからこそ
人は人でいられる

人を辞める
そんな勇気もなく

人であり続ける
そんな強さもなく

ただただ風に吹かれて
きしむ心を
もてあましている
MB900438327.JPG
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