目隠し [詩]

どんなに素敵に笑っても
どんなに器用におどけても

時折、君は心の中で
声も出さずに
泣いている

そんなに頑張らなくていい

僕が何度、そう言ったって
君は笑顔を絶やさない
笑ったまんまで今日もまた
心の中で泣くんだね


素敵な笑顔のその奥で
君の心が流した涙は
誰にも知られることも無く
ただただ静かに溜まってゆく

ほっておいたら
いつの日か
君の心は
溺れ死ぬ

それがわかっているからさ

もうほってはおけないよ
ほっとくわけにはいかないさ

君が溺れるそのまえに
君の心が泣ける場所
僕の心に作ったよ
出来れば、ここへ来てほしい。。。


一人で全部
背負い込んで
それでも平気なふりをして
いつもいつも笑ってる
明るい君が
そこにいる

だけど僕は知ってるよ

ホントに君は不器用だって
ホントの君は泣き虫だって

絶対弱音を吐かない君を
ずっとずっと
見てきたからさ

僕が君の心ごと
その涙さえも受け止める
そんな器になれたらと
そんな器になりたいと。。。

それが僕の
一番の願い

笑っているのに
泣きたいときは
こっそりここへ来ればいい

僕の心の片隅の
君のためだけにある小さな居場所

ここなら
誰にも見つからないし
ここなら誰にも
見られない

ここでしばらく泣いたなら
ここでしばらく泣けたなら
君の心は少しだけ
軽くなるんだと信じたい

それもいやだと言うのなら
僕にも涙は見せたくないと
君がそんなふうに思うなら

君が泣いてる間はさ
僕は目隠ししてるから

ずっと。。。
目隠ししてるから
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