幸せの色 [詩]

君の名を呼ぶ
心の奥で
口に出しては言えないけれど

君が欠けてる
僕の世界の幸せはとても
悲しい色だよ

同じ未来を描き出せずに
離れ離れの道を選んだ
あの分かれ道
今すぐ戻って
も一度だけ選び直せるものなら



君の名を呼ぶ
心の奥で
口に出しては言わないけれど

僕が欠けてる
君の世界の幸せはどんな
色をしているの

あの頃の夢つかんだ今も
なぜか吹き抜ける冷たい風に
凍えているよ
今ならわかる
夢より大切なものは君だと




君の名を呼ぶ
大きな声で
けれど君には届きはしない

僕らは夢の
しっぽ追いかけ多くのものを
失ってきたね

もしもも一度生まれてきたら
僕はもう迷ったりしないさ
あの分かれ道
僕にとっては君と歩むことこそが夢だと




君が満ちてる
世界はきっと悲しみさえ
暖かな色だね。。。

君が欠けてる
僕の世界の幸せはとても
悲しい色だよ。。。


010.jpg



ハートライン.gif


秋の夜長。。。
少し切ない。。。詩をひとつ。。。置いてみました。。。
                     
                        りこ。。。

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言葉。。。 [詩]

image2.jpg

たとえば。。。

何か一つの作品を書き上げる
何度も何度も直しを加え
何度も何度も表現を変え

言葉を削り
言葉を増やし

想いを巡らせ
想いを整え

文字に変換してゆく

それを書き上げたとき

満足感もあるし
達成感もある

同時に。。。
不安になる

自分には。。。
これ以上のものはもう
書けないんじゃないかって

ここが自分の
限界なんじゃないかって


書き上げた作品に込めた想いが
強ければ強いほど

その不安は大きくなる


自分の最高作品は
常に。。。Next。。。
次回作だと言った人がいる


そう。。。

いいものを書こうと
本当に思うなら
今に満足していてはいけない

少しでも上を目指し
歩み続けなければならない


自分を信じて。。。


確かに。。。
文章を書くということには
才能がいる

表現力だったり
構成力だったり
感性だったり
技術だったり

いろいろだ。。。

でも、本当に大切なのは

自分を信じぬくという

ちょっとナルシストとも思える
この才能なのかもしれない


言葉の出なくなる不安をなくすには
言葉を生み続けるしかない


生んだ言葉を育てながら
想いを形に変えてゆく

不安をすべて打ち消せるような
圧倒的な実力が欲しいと願う


そんな。。。
ないものねだりな心を抑えながら


次に形になる言葉が。。。
私の想いに一番近いものになるって

そう信じて

私は今日も。。。
あふれる言葉を書き留めてゆく。。。




ライン.gif


古巣。。。mixiの新サービス。。。
mixiページを始めてみました
この作品は、そこからの転載です

始めました!!!
といっても、古い作品をリメイクして載せただけ(笑)
ほとんど、ここに載せている作品です

新しいものはとりあえず。。。試したいし
画像を選ぶのが楽しくて。。。

ついつい。。。99作品UP

このところ、熱があって
早く休まなきゃって思いながら
作ってしまいました。。。(汗)

実は、この作業が思ったより大変で
ブログのお休みの期間が
ちょっと伸びてしまった。。。反省。。。

会員さんしか見られないですけど
もし。。。mixi。。。
あら、会員だったわ。。。
なんて方がいらしたら
覗いてみてくださいね。。。(~_~;)
リンク、貼っておきます

名もない話


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おはよう [詩]

あの15歳の秋の出来事を
親たちは。。。不運と呼び
教師達は。。。教訓と呼んだ

そして、私達は
心に深い傷を負った

あの日、私達が学校で学んだのは
命はあっけなく消えるということだった


「目を閉じなさい。」

担任教師の言葉に
私達は、従った

「Sさんが亡くなりました。」

一瞬の沈黙のあと
叫び声が響いた
誰に宛てたかわからぬような怒号と
泣き声が飽和した空間。。。

それが、あの時の。。。
紛れもない私たちの教室の姿だった

体育の授業中にその事故は起きた
頭と胸を強く打って
彼女の唇がみるみる紫色になっていく

救急車が待ち遠しかった

あとはもう。。。
病院に運ばれた彼女の怪我が
軽いものであることを祈った
祈り続けた

けれど。。。
彼女は逝ってしまった

泣いて。。。
泣いて。。。
泣いて。。。
泣いた

大人になることが
当たり前だと思っていたんだ
一人も欠けることなく

周囲は、あってはならない事故だと言った
体育教師はしばらく。。。
黒い服を着て教壇に立った

彼女の死で
私達は思い知らされた

命の終りは、ある日突然
案外簡単にやってくる

そんなこと。。。
わかっているつもりでいた
だが、事故が起こるあの瞬間まで
私達の中の誰一人として
明日の命を疑う者はいなかった
もちろん、彼女自身も。。。

大人になった今も
あの悲しい記憶に
怖気づく時がある

あの朝。。。
彼女は元気な声で私に言ったのだ

「おはよう!」と

あの朝が
彼女の最期の朝になることなど
私は、小指の先ほども思っていなかった
彼女の発した、どこまでも元気な「おはよう!」が

今も。。。わすれられない
そして、思い出すたびに
震えてしまう

震えてしまうんだ。。。


hosi_ss.gif



中学の時。。。
同級生が学校で亡くなりました。
体育の授業中のことでした。
ハンドボールのゴールを片づけるときに
ゴールが倒れ、下敷きになってしまったのです。。。。
すぐに救急車で、病院に運ばれましたが
帰りのHRの時には、すでになくなっていました。。。

彼女は、15歳の誕生日を
一週間後に迎える予定でした

でも、彼女が15歳になることは
永遠になくなりました。。。

突然の。。。幕切れ

これが命というものです。。。

この詩をもとに書いた小説をUPさせてもらっています。。。

よろしければ。。。こちらへ。。。

。。。傷の約束。。。

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夢の国 [詩]

「もっとママと遊んでいたいから
 まだまだ寝ないよ
 ねぇ。。。いいでしょ?」赤ちゃん。。。.gif

小さい君の隣には
おネムの神様がほほ笑んでいる


「寝たくないのに
 おめめが閉じちゃう。。。
 いやいや
 もっと遊びたいよ。」

ついに泣きだす君が愛しくて
私はそっと抱きしめた


「泣かなくても大丈夫。。。
 君の夢に
 ママが遊びにいってあげるから
 ママと一緒に夢の中であそぼうね。

 それでね。。。

 夢の国で
 お菓子を一緒に食べよ

 準備をしたら
 すぐにいくからね
 先に行ってまっててね。」

私の言葉に
君はやっと泣きやんだ


「ほんと?」


君のまあるいおめめが
ジッと私を見つめてる

「うん。。。必ず行くよ
 おやくそく。。。」


安心したように君は
そのままスーっと眠りに落ちた

君のあどけないその寝顔は
私の大事な宝物


いい夢を見て
おやすみなさい

待ち合わせは
夢の国

そこで君は
どんな夢を見るんだろう

君の夢に持っていけなかったお菓子
目覚めたときに食べられるように
ちゃんと用意をしておいてあげるね

夢の国から戻ってきたら
今度はホントに一緒に食べようアメ.gif


あぁ。。。

出来るものなら本当に
君の夢に遊びに行きたい


君の大好きなお菓子を
両手いっぱいに抱えてさ。。。


天使のような君の寝顔に
ちいさなちいさな
kissをした。。。天使.png



hosi_ss.gif


娘にも。。。
こんな可愛い時代がありました。。。

ちょっと懐かしくって
載せてみました。

まだ娘が。。。
幼稚園に入る前の
小さな小さな思い出の詩です。

小さな思い出ではありますが
大切な大切な思い出。。。

もはや、娘は
覚えているはずもないですけど。。。(。 ゝ艸・)クスクス

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五行歌。。。 [詩]

私は。。。
詩やエッセイや短編小説、掌編小説。。。などなど
書けそうだと思ったものは。。。
つい、手を出してしまうという癖があり

でも、いざ書いてみるとどれも奥深いものばかりで
どのジャンルもいまだ。。。勉強中。。。

今まで、いくつかの詩を載せさせていただいてますが
今日は。。。
五行歌というジャンルの詩を
載せさせていただきたいと思います

五行歌というのは
五行であれば。。。OK
それだけの決まりごとで書く詩のことです。。。

どちらかといえば、短歌に近いんですけど
文字数も一行があまり長くなければ良くて
季語もいれなくていいし
定型詩が苦手な私でも
書くことができるんじゃないかな。。。
と思ってしまったのが始まりです

やってみると。。。
これもまた、奥深く。。。
未だに勉強中。。。

このぶんで行くと。。。
私は、生涯勉強中で
たぶん、それでもまだまだ足りずに
来世への宿題として持ち越してしまうでしょう アセアセ(; ̄ー ̄)

ではでは。。。
始めます


まずは。。。「命」をテーマにに5首

pink.png

あっけらかんと君が逝く
何の準備も覚悟もせずに
そんなに急に、そんなにふいに
二度とはここへ帰らない
洗濯物さえとりこまぬまま


hosi_ss.gif

そんなところでじっとして
お経なんかあげられて。。。
早く家に帰ろうよ
帰ってみんなで食事にしよう
昨日みたいに 昨日みたいに。。。


hosi_ss.gif

最期の別れを
告げた時
棺の中のあの人は
息もせぬのに
髭だけ伸びて。。。


hosi_ss.gif

あっさりと
五年生存率などという
天気予報じゃあるまいし
医者が患者の心の奥に
恐怖のメスを突き立てる。。。

hosi_ss.gif

待ち侘びた
春まで待てずに
押し迫る
我が人生に
夕焼けの赤。。。
夕焼け.gif



そして。。。今度は比較的明るいもの
テーマは「幸せ」。。。やっぱり、五首くらいいきますか。(。 ゝ艸・)クスクス

pink.png

小さな幸せは
人生のあちらこちらに
隠れている。。。
宝探しを楽しむように
この人生を君と行く


hosi_ss.gif

私の幸せは
ランドセルを背負って
通学路を駆け抜ける
抱きしめると
あたたかい

hosi_ss.gif

まずは君に出会えたこと
次に君と暮らせたこと
最後にそれが幸せと
感じる心を持てたこと
私の幸せ。。。ベスト3


hosi_ss.gif

他の誰かと幸せを
比べることなどないじゃない
一人一人の心には
誰とも似てない
幸せがある


hosi_ss.gif



空気のようにそばにいて
ほんのり心を温める
私の幸せは
コーヒーカップの湯気の向こう
君の笑顔の中にある。。。コーヒーカップS.gif



sakura1.gif

どうでしょう。意外と簡単そうでしょ♪

よかったら。。。やってみてくださいね。

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心配 [詩]

「危ないから やってあげるよ。」

コンビーフの缶を開けようとした私に
母が掛けてくれた言葉

あなたにとって
私は今も子供のまま
危なっかしくうつるらしい

そろそろ私の方が
あなたを気遣う番なのに。。。

「朝ご飯は、ちゃんと食べてるの?」
「仕事は、うまくいってるの?」

あなたの心配は終わらない
まるで、枯れない泉のように
あとからあとからあふれ出す

あなたの数えきれない程の心配に
いつも、感謝しています

けれど、少しは自分のことも
心配しなくてはだめだよ

もう、若くはないのだから。。。

「あなたの事が心配で
まだまだ、安心して死ねないわ。」

いつもの母の口癖。。。

それならいっそ、頼りない娘のままでいて
ずっと、長生きしてもらおうか。。。


私がどんなに年を重ねても
きっと、あなたは。。。

子供の時と同じように
見守り続けてくれるのでしょう

ずいぶん、小さくなっちゃって
足元だってふらついて
気を付けないと転んだり
耳も遠くなってきたのに


私を見つめる
心配そうなその瞳は

幼い私を守り育てた
あの時の輝きのままなんだね。。。

かあさん。。。
いつも心配かけてごめん

かあさん。。。
いつも心配してくれて
本当に本当に

ありがとう



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 [詩]

以前。。。
職場の同僚たちと
「人体の不思議展」に行きました。

この展示会に興味のある同僚が多かったから。。。


きっと大したことは無いだろう。。。
そんなふうに安易に考えてましたが
かなり、ショッキングな展示会でありました

展示会に行った夜に
書いた詩があります。。。

今日は、そんな詩をひとつ。。。載せてみます。。。



      『塊』

友人に誘われた展示会で
人間を見た

ばらばらになった
人間を見た

人間は。。。
肉の塊だった

怖いくらい。。。
物体だった

臓器も骨も血管も
静かにそこに並べてあった

脳が。。。
ぽつんと置かれていた


毎日 毎日
悩み 苦しみ
自己主張を続け
生きる意味を
あれこれと考え抜いた脳

死して。。。
ただの物になった

そこには何の思想もなく
そこには何の欲もない

もう。。。
細胞分裂もしない

そして。。。
二度と夢を見ることもない

かつて。。。
生きて 動いて
話していたころの彼を
何も知らないたくさんの人たちが
彼の脳を見つめていた

彼自身。。。
決して見ることのなかった
この一つの塊を


もう悩まなくていいね
もう苦しまなくていいね

そんなふうに慰めても

慰めさえ要らない
ただの。。。塊。。。

hosi_ss.gif



人間は。。。
生きなくちゃいけないと思いました

そりゃ。。。いつかは死にますけど
死ぬその瞬間までは
ちゃんと生きていなくちゃと思いました

いつか。。。こんな塊になる
そうなれば、もう何にもできません

今のうちに
感じられる感情は
すべて感じていたい
見られる夢は。。。見続けたい

人生は意外と短い

もう若くないから。。。
なんて、自分に言い訳しながら
追いたい夢も追わずに
ただ。。。
時を無駄にするのは、もったいない

ギリギリまであがき倒そうと思いました

ただの塊になる前に

そして。。。
こうして言葉が残せるうちに


何千回でも
何万回でも


伝えておかなきゃならない言葉があります


何より君に。。。

ありがとうと。。。


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忘れかけていたこと [詩]

だんな様は、以前。。。胃切除手術をしています。
胃癌になってしまったからです。
幸い、初期段階で。。。もう手術から5年以上たっているので
再発の危険性はぐっと減りました。

術後、5年間。。。
転移の心配をしながらの暮らしは
心のどこか片隅に闇を抱えているような
そんな暮らしだったかもしれません。
どんなに楽しい時でも
ずっとそこにあり続ける闇

知らないふりを決め込んで
平気な顔で暮らしました。
その闇をまともに覗き込んだら
本当のことになりそうで
ただ、怖くて
始めから、ないもののように
必死に見ないふりをし続けていたのかもしれません。

術後。。。1年くらいたった頃でしょうか
定期健診の時、だんな様のレントゲンに影が。。。

医師は。。。
「もしかしたら、転移かもしれない。」と

そして。。。

「今はまだ、限りなくグレーです。」

。。。とも

その医師はたぶん
言葉の選び方が下手だったのだと思います。
だって、この。。。「グレー」という表現で
私たち夫婦の不安は。。。
一気に増大したのですから。


グレーっていうのは
白じゃないって。。。こと
それはすなわち。。。
大丈夫じゃないって。。。こと

癌患者とその家族は
限りなく。。。ナイーヴなものです。あはっ

結局、次の検査で
転移でないことがわかりました。

どんなにほっとしたことでしょう。。。

今日、古い落書き帳を整理していたら
あの時、転移という言葉を聞いて書いた詩が出てきました。

こんなこともあったな。。。

そう思うと同時に
あの時感じた恐怖も。。。
少しだけ蘇りました

だんな様を失う恐怖
それは、未来を失う恐怖と等しかった。。。

忘れかけていました

隣にいることが当たり前

いつのまにか。。。
そんなふうに思っていたのかもしれません

ちょっと、反省。。。

今、隣にいてくれるだんな様に
心からの感謝しています

それを思い出させてくれた古い詩を
今日は、載せてみようと思います。。。

hosi_ss.gif



            「転移」

転移。。。
あろうはずもない言葉を
その時、医師は口にした

可能性がある。。。と

無情にも彼と私の頭の中で
その言葉は理解されてゆく

彼は
自分が消えてしまうかもしれないという
途方もない恐怖を抱き

私は
彼がいない世界を想像し
限りない絶望を抱いた

けれど。。。
それを言葉にすることもなく
心の底で。。。震えた


それから彼は
日々、覚悟をし
そして、覚悟したかと思えば
恐怖に押しつぶされる毎日を送った

私は
彼のいない世界など
到底、受け入れられるはずもなく
現実からの逃避旅行に
せっせと毎日出かけて行っては

やっぱり彼が心配で
彼の隣に舞い戻ってきて
彼より深いため息をついた

そのため息をついた時。。。

「俺が苦労をかけているのだから
 俺がいなくなれば
 君は幸せに暮らせるよ。」

そんなことを彼がつぶやく

本気で言っているとしたら
悲しい

だって。。。

彼のほかに私のことを
知ろうとしてくれる人はいないと思うし

彼のほかに私には
知ってゆきたいと思う人はいないのだから

そうだね。。。
そんなこと、言わなくたってわかっている。。。たぶん
彼も私も。。。わかりすぎるほど

だからこそ、怯えるんだ
だからこそ、不安なんだ

不安は。。。
空を埋め尽くしていた
負けるもんかと
天を見返して
ただ、ただ、無事を祈る

人間に出来ることと言うのは
いつの時代も
こんなことだけ

無力さに。。。吐き気がした


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あの時。。。 [詩]

『・・・あの時』

病気でひどくむくんだ手足を見つめながら

ばあちゃんが言った

「じいちゃんは、太めの女の人が好きだったからね。
 向こうへ行ったら、きっと喜んでもらえるよ・・・。」

自分でもわかっていたのだろう
そろそろ、旅立つ時間なのだと

全てを受け入れていた

泣き言も言わなかった

ただ、静かに笑って
そう言った

おだやかで、優しい笑顔

あの時のばあちゃんの笑顔を
私は、決して忘れない

数日後。。。ばぁちゃん.gif

ばあちゃんは、旅立った
じいちゃんの待つ天国へ



じいちゃんは、ばあちゃんを
ずっと待っていたのだろうね

二十数年の時を経て
今、久し振りに
じいちゃんとばあちゃんが
並んで笑っている

・・・似合っているよ

やっぱり、じいちゃんの隣は
ばあちゃんでなくっちゃ・・・


仏壇に並べておかれている
二人の遺影が

ちょっと、照れてる気がしていた。。。


hosi_ss.gif







私の大好きだったばあちゃんの
少し切ない思い出の詩です

入院中のばあちゃんを見舞いに行った時
病気のせいでむくんで、
手足がパンパンになっていたばあちゃんを見て
私は、動揺してしまいまいた

病気がそれほどひどくなってしまっていることを
知らなかったから。。。

かける言葉に困っていた私に

「じいちゃんは太めの女の人が好きだったからね。
 向こうへ行ったら、きっと喜んでもらえるよ。」

と言って、笑ったばあちゃん
ばあちゃんは、覚悟をしていたのでしょう


強い人だと思いました


・・・情けなかったのは

ばあちゃんを失ってしまうかもしれない。。。

そんな恐怖に動揺して
励ましの言葉ひとつ満足にかけられなかった

・・・私のほうでした。。。

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正義 [詩]

一人一人。。。
守るべきものが違う
暮らしている環境が違う
信じるものが違う

だからたぶん。。。
人は、その心の中に
違った正義を抱えて生きている

膨大な数の正義があるのだろう
いろんな形の正義があるのだろう

でもそれは。。。
それぞれに正しいけれど
それぞれにどこか間違っていて
決して、完璧とは言えない

そもそも。。。

完璧な正義など
この世には存在しないのかもしれない

立場が違えば
善も悪も。。。同じものの別名

この身の内にある
数ある正義の中のひとつ
僕のちっぽけでいびつな正義は
他人から見れば

偽善なのかもしれない
傲慢なのかもしれない


だけど。。。

僕は。。。この正義にしたがって
行動するしかない
僕は。。。僕の正義を
貫くしかない


たとえば、僕の正義が
君には。。。


悪に見えたとしても。。。


たとえば、僕の正義が
君のことを。。。


傷つけてしまうのだとしても。。。


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